【ローラーストーン】施工現場で徹底的に調査したからわかった、人気の理由
こんにちは、wanipost編集部です。今話題の仕上げ材「ローラーストーン」を徹底取材。実際の施工現場を訪れ、職人さんから取材した情報をもとに、施工方法、メリット、デメリット、ついて詳しく解説しています。
ローラーストーンとは
ローラーストーンとは、日本初の特殊施工技術で、石の表面に凸凹をつけて、本物の石張りのような雰囲気を手軽に再現する方法です。外構のアプローチや駐車場にも用いる事が出来る耐久性を持ち、庭の仕上げに新たな選択肢として注目されています。
施工後の使用感を徹底レビュー
目次
質感は? 本物の天然石と比較
天然石の乱張りを模したデザインは、かなりの再現度で、違和感のない仕上がり。実物を見るまではテーマパークの床材のようなポップなフェイク感が出るのでは?と思っていましたが、イメージと違いお庭に馴染む質感でした。天然石の乱石貼りと比べても遜色のない質感が再現できていました。
ローラーストーンの厚みは2~3mm
既存の土間の上に施工されているので、厚みが心配でした。段差が無く歩いていて躓くような事もありませんでした。横からみるとほんの2~3mmほどの厚みでしたので、生活には支障がなさそうです。
汚れの目立ちやすさを比較
コンクリート駐車場の汚れ解消のために、リフォームで良く採用されるローラーストーンです。きれいにリフォームしてもすぐ汚れてしまうと困ります。汚れのやすさが気になりましたので土間コンクリートとローラーストーンを比較してみます。
汚れやすさに違いは無く、同じようにタイヤ痕はつきましたが、柄や色がある分汚れは目立ちにくいですね。
足元の滑りやすさは改善する
使用感で一番の違いを感じたのが、滑りやすさの改善です。雨の日は恐る恐る歩いていた金ゴテ仕上げのコンクリートの状態から、ローラーストーンで床材表面を凹凸にすることにより摩擦が増して、足元の安定感が増しました。床面は適度な摩擦で、突っかかり感はないので、小さいお子さんや高齢の方がいるご家庭も安心して使用頂けると思います。
細部の仕上がりが美しい
目地の仕上げも丁寧で、道路との境界や既存の土間目地の側面もきれいに仕上げられていて、後から付け足したような違和感はありません。細かい仕上がりに関しては手作業なので職人さんによって左右されます。依頼時には担当する職人さんの施工例を見せてもらって依頼すると失敗が無いかと思います。
ローラーストーン施工の方法
表面の清掃・養生
- 職人さんとを詳細の最終打ちを行います。
- 既存の土間コンクリートやアスファルトの上の、汚れや障害物を取り除き、養生、施工のベースを整えます。
形状打設
- ローラーストーンのベースカラーを施工します。左官作業で形を作りながら、模様を付けていきます。
- 打設後は半日で歩行・翌日には車の乗り入れは可能となまります。
- 「打設後」から、仕上げ塗装までは7〜12日は養生期間として空ける必要があるので、その期間中も通常通り生活する事ができるので安心してください。
仕上げ塗装
ローラーストーンの仕上げ塗装を施工します。色や柄を付ける作業です。
現場調合で色を調え、手作業で柄を付けます。職人さんが色を相談してくれるので、要望を伝えて仕上げてもらいましょう。
打設後は半日で歩行・翌日には車の乗り入れは可能となまります。
認定施工職人に気になる事、取材してみた
耐久性について
何年くらい持ちますか?
目安として10年~15年で塗り直しが必要です。良く耐久性について聞かれる事がありますが、素材に関して耐久性は検査を行っているので問題無いと思います。稀に、既存の床面にヒビや窪みが起こった場合には、ローラーストーンも引っ張られて割れてしまう事があります。
欠けたり、浮いてきた場合どうするの?
材料の改良も進み、数年で補修など行った経験はありませんが、不具合が起こった際には部分的な補修することが出来ます。色の調整も可能なので、既存のローラーストーンと違和感なくなじみ、費用も最小限に抑える事が出来ます。心配な方は、アフターケアや保証のある外構業者さんを選ぶと安心ですね。
柄はどんなものがあるんですか?
公式サイトに載っている定番の柄は石貼り柄やレンガ柄がありますが、実際のデザインは無限大です。お客様の要望を反映して、新しい柄を表現できるのはローラーストーンの良いところですね。
最近はモダン外構で人気のRC杉板調やセラミックタイル調など、試行錯誤しながら作れる柄をどんどん増やしています。
人気の施工場所:どんな場所に採用が多いですか?
広い面積での採用
広さに対して工賃や作業日数があまり変わらないので、ある程度大きい面積の方が、よりお得さが出てきます。
オリジナルデザインを要望された場合の採用
自由にデザインを入れる事が出来るので、アプローチに家族の手形やwelcomeと入れたり、お店のロゴなどを入れたい場合に使われますね。型紙を使うので結構完成度高く再現できます。
リフォームでの採用
土間コンクリートやアスファルトを解体せずにリフォームできるため、工期が短く、解体時の騒音が無いのがリフォームに向いていて多く施工させて頂いてます。
年季の入った、玄関タイルや既存アプローチへのご依頼も多いです。タイルの上からでも施工できて少しの箇所変えるだけでもお家が華やかになり人気ですね。
逆にあまり採用されない、向いていない条件は?
新築で部分使いの場合
新築外構で一からお庭を作る場合、小さい面積に使用する場合は、タイル張りや天然石張りなどと、あまり金額の差が出ない事が多いので採用される事は少ないです。
新築で工期を十分確保できない場合
コンクリート土間は打設してから、十分な強度を発現させるために1カ月ほど養生期間が必要で、その期間はローラーストーンの施工を行えないんです。工期の関係であまり使われない事情もありますね。
まとめ
メリット
- 本物の石は高すぎる、だけど石張りみたいな雰囲気にすることが出来る
- 制約を受けず、自分の好きなデザインが実現できる。
- 柄がついているので、汚れがわかりずらい
- 汚れた駐車場やアプローチなどを壊さずに上から施工出来る
- 作業後すぐに歩行・駐車が行える。
- 補修の際に他の床材と比べて容易である
デメリット
- 減額の手段として、万能ではない。
- 手作りなので仕上がりが職人さんの腕による
- コンクリート打設直後には施工出来ない
いかがでしたか?施工現場で調査してわかった、リアルなローラーストーンを紹介してまいりました。自由度が高いので、今まで予算や条件が合わず諦めていた事が、実現するかもしれません。特に外構リフォームには非常に画期的な新技法です。
せっかくこだわった外観を損なわないためにも、ローラーストーンの向き不向きを理解して上手く活用を検討してみてくださいね。記事の内容で気になる事、もっと知りたい事があれば、お気軽に問い合わせ下さい。詳しく取材してお答えさせて頂きます。