コンクリート仕上げ比較3選!
目次
コンクリート仕上げ比較3選ご紹介
コンクリートの仕上げ方法には様々な種類がありますが、今回は金鏝仕上げ、ハケ引き仕上げ、洗い出し仕上げの3つを比較してご紹介します。それぞれの仕上げ方法には特徴やメリット・デメリットがありますので、使う場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。
コンクリート仕上げとは
素材はすべて同じですが、最終の仕上げで表面の見た目や特性が変わります。
1. 金鏝仕上げ(かなごてしあげ)
金鏝仕上げは、最後に小手を使って表面を滑らかに仕上げる方法です。コンクリートの表面が滑らかでつるっとした仕上がりになります。表面が滑らかなので見た目がすっきりした印象になります。価格は他の2つの方法と比較して中間程度の価格帯に位置します。
金鏝仕上げのメリット
- お手入れが簡単
- 落ち葉や砂埃がコンクリート表面に引っかからずに、スムーズに拭ける
金鏝仕上げのデメリット
- 雨の日や雪の日に滑りやすくなるため、滑りやすい。
- タイヤ痕が残りやすい
- 職人の技術次第で仕上がりに差が出ることもある
- 慣れない職人による施工ではコテ痕が残ることがある
2. ハケ引き仕上げ
ハケ引き仕上げは、コンクリートを流し込んで乾かないうちに、刷毛を使って表面に筋模様を付ける仕上げ方法です。刷毛でけば立たせるため、表面に突起や溝ができます。見た目は金鏝仕上げと似ていますが、少しざらっとした感触があります。近年の住宅では、金鏝仕上げと合わせて一番普及している仕上げ方法です。また、金鏝仕上げと比較するとすこし価格が安いです。
ハケ引き仕上げのメリット
- 雨の日でも滑りにくい
- 価格が比較的安い
- 仕上がりに差が出づらい
ハケ引き仕上げのデメリット
- ハケの後に砂や土、ゴミが溜まりやすいため、掃除がしにくい
3. 洗い出し仕上げ
洗い出し仕上げは、コンクリートに含まれる砂利や石を意図的に見せる方法です。通常、グレートーンの仕上がりとなりますが、豊富なカラーバリエーションがあります。この方法は少し古めの印象を与えることがありますが、高級感のある和風を演出します。金鏝仕上げと比較するとやや高価になります。
洗い出し仕上げのメリット
- タイヤ痕がつきにくい
- 石の頭が滑り止めとなり、雨の日でも滑りにくい
洗い出し仕上げのデメリット
- ハケ引き仕上げと同様、土やゴミの掃除がしにくい
- 職人の技術や施工日の天候によって出来上がりに差が生じることもある
- 横からの力に弱く、石がはがれる可能性がある
コンクリート仕上げ3つの比較
掃除のしやすさ
金鏝仕上げ ★★★★★
ハケ引き仕上げ ★★★★☆
洗い出し仕上げ ★★★☆☆
すべりにくさ
金鏝仕上げ ★★☆☆☆
ハケ引き仕上げ ★★★☆☆
洗い出し仕上げ ★★★★☆
価格の安さ
金鏝仕上げ ★★★☆☆
ハケ引き仕上げ ★★★★☆
洗い出し仕上げ ★★☆☆☆
使う場所に適したおすすめ仕上げ方法
アプローチ
仕上げの種類:ハケ引き仕上げまたは洗い出し仕上げ
アプローチではデザインと滑りにくさを考える必要があるため、滑りにくいハケ引き仕上げや洗い出し仕上げがおすすめです。
家周り
仕上げの種類: 金鏝仕上げ
犬走りなど家周りでは、泥はねによる外壁や靴の汚れや、簡単に掃除ができるかなどのメンテナンスのしやすさや、耐久性や雑草対策などを考える必要があるため、掃除がしやすい金鏝仕上げがおすすめです。
ガレージ
仕上げの種類:金鏝仕上げまたは塗装仕上げ
ガレージに金鏝仕上げもおすすめですが、ガレージで注意したいのは油汚れです。コンクリートに油汚れが付くと落とすことが困難になります。掃除がしやすい金鏝仕上げまたは、掃除を楽にしたい人は「塗装仕上げ」にする方がいいでしょう。
玄関
仕上げの種類:洗い出し仕上げまたは金鏝仕上げ
玄関など、デザインが良いものを選びたい場合には洗い出し仕上げがおすすめ。デザインがそれほど気にならないのであれば金鏝仕上げにすると掃除がしやすいのでおすすめです。
まとめ
コンクリートの仕上げは日常生活に影響を及ぼす重要な要素ですので、適切な方法を選択することは非常に重要です。そのほかにもスタンプコンクリートやカラーコンクリートなど様々な仕上げ方法が存在するため、自分のニーズや好みに合った方法を選ぶようにしましょう。