コンクリートだけじゃない!?塀の白い汚れはなに?発生原因・補修・対策は?
こんにちはwanipost編集者です。今回はコンクリートブロックのメーカー、株式会社ユニソンさんに、プロの目線からコンクリートについて解説頂きました。様々な場面で出くわすあの現象を紐解きますので、コンクリートブロック・コンクリート敷材をご検討中の方だけでなく、外構検討中の方はぜひ最後までご覧ください!
目次
白い粉の正体
コンクリートの塀や舗装の表面に白い粉が付着しているのを見たことがありませんか?これは、白華(はっか)といい、コンクリートやモルタルなどの“セメント”に起きる現象です。エフロレッセンス、通称「エフロ」とも呼ばれます。
コンクリートじゃないのに白華してる!
コンクリートではなく、タイルや天然石を使用しているのに、白華が発生する事があります。これは、タイルや天然石の目地がモルタル(セメント)だからです。コンクリート・モルタルなどのセメントは身近にたくさん使われている素材なんですよ。
品質は大丈夫?
ご自宅の塀が白華で汚れているのを見つけると「何が出てきているの?中はどうなってるの?」と不安に思うかもしれませんが、結論から言うと“品質に問題はありません”。コンクリート強度に影響はありませんし、人体にも無害です。
どうして発生するの?
白華は、セメントに含まれるアルカリなどの成分が、染み込んだ水分とともに表面に移動し、空気中の二酸化炭素に反応し結晶化したものです。ですから水分と空気があればどこでも発生してしまう現象です。
発生しやすい環境は?
特に、温度が低い時や湿度が高い環境下よく見られる現象なので、日本では冬も夏も発生確率は高いのかもしれませんね。また、水分と空気があれば発生しやすいことから、日が当たらなく、雨が乾きにくいところでも多発します。
白華現象(エフロレッセンス)が起きたとき
白華現象は自然現象です。構造上も問題はありませんが、やはり見た目が気になるもの。除去方法、再発抑制方法をご紹介します。
白華の除去方法
「白華除去剤」と呼ばれる薬品を使用します。ユニソンの商品ですと「リケミックAC」と呼ばれる薬剤を販売しています。
粉末状のリケミックを水で薄め、目立たないところで試験して問題なければ、白華部分に塗布していきます。5~10分後に硬いブラシときれいな水でブラッシングすれば落とすことができます。ただ商品によっては「リケミックAC」がつかえないもの、硬めのブラシが不可なものがありますので注意ください。
再発防止~STEP1 水を留まらせない~
白華現象は水分と反応して発生します。なので、水分を排除すれば発生をある程度防ぐことができます。一度白華が発生したところは、日当たりが悪かったり湿度が高い場所ではありませんか?風通しをよくする、水を掃く、雑巾で拭くなどすれば、防げるかもしれません。
再発防止~STEP2 白華抑制剤を使用する~
とはいえ、環境を変えられない場所もたくさんありますので、そういう場合は「白華抑制剤」を使う事で再発確立を下げることができます。ユニソンでは「マクサム」と「エフロカット」を販売しています。マクサムはコンクリート製品に塗るもの、エフロカットは目地材となるモルタルに混ぜ込むもの。ハンワホームズさんや施工業者さんに相談してみてください!
白華現象(エフロレッセンス)が起きにくい商品
本日、記事を担当している株式会社ユニソンは、前身の笹原メーソンリー株式会社(1958年設立)で日本初のリブスプリット(化粧ブロック)を開発してから今日まで、コンクリート商品を作り続けてきました。
今のユニソンは、もともと白華が起きにくい舗装材も販売しています。今回その中からいくつか、ご紹介します。
リビオ+(プラス)
~美しさ際立つ、静かな存在感。~
マジカルテクトという独自技術を施すことで、時を経ても色褪せない美しい表情が楽しめます。側面に意匠を施したステップと組み合わせれば玄関まで統一感が出せます。
ブラーボ
~天然石の表現力を纏ったコンクリート舗装材。~
今までのコンクリートの製法では表現できなかったしっとりとした深い色合いと、天然石のような静かな煌めきを身に付けた舗装材です。リビオ+(プラス)同様、マジカルテクト技術を施したいつまでも色褪せない美しさは、穏やかで心地よい暮らしをもたらします。
ミュゼオシリーズ
メイクアップテクトという独自技術を施すことで、マジカルテクトの防汚性能は勿論の事、より自然に近い風合いを表現した商品です。
ミュゼオONE
~ニュートラルな装いで、心地よい毎日へ。~
潤いをもたらすようなみずみずしい質感。自然の中に溶け込む優しい色合い。美しい季節の移ろいを感じさせてくれるその表情は、日々の中に緩やかな時間をもたらします。
ミュゼオF
~ゆらぎうつろう色愛が、新たな風景を奏でる。~
緩やかな起伏に重なり合う、じんわり広がる斑紋が、色彩や陰影とともに、刻一刻と変わりゆく表情を作り出してくれます。朧げに変化する色彩は、住まう人の個性をも表現します。
まとめ
エクステリアは常に、水分と二酸化炭素があふれる“ソト”にあるので、白華を完全に防ぐことはできません。また商品が地中から水分を吸って発生することもあるので、本当に厄介な現象です。私たちは、「自然現象だ」と受け入れる事をおすすめしています。自然に耐える塀や舗装に感謝の気持ちを持って、日々のお手入れを楽しんでみてはいかがでしょうか?みなさん、庭生活を楽しんでください!