観葉植物の植え替え～ベストな時期と正しいやり方～

2024年9月11日 2025年2月20日

長谷川侑香

観葉植物をインテリアとして飾っているけど、購入してから植え替えずそのまま...。「植え替えって手間がかかりそう...」なんて方も多いのではないでしょうか？この記事では、そんなネガティブなイメージのある観葉植物の植え替えの簡単な方法をわかりやすくご紹介します。

1 観葉植物の植え替えの必要性
2 植え替えにベストな時期
3 植え替えのやり方
4 観葉植物の植え替えでよくある質問
5 買ってきた観葉植物はその年に植え替えるのがおすすめ！
6 まとめ

観葉植物の植え替えの必要性

あなたの家の観葉植物は定期的に植え替えしていますか？観葉植物にとって土は服のようなもの。せっかく身長が伸びても、同じ服のままだと動きづらかったり、お腹が出て体調を崩すこともありますよね。観葉植物も一緒で、ずっと同じ鉢で育てると根を伸ばせなくなり、根詰まりや根腐れを起こして、結果的に枯れてしまいます。

そうならないために定期的な植え替えをして、元気に成長するようにお手入れしましょう。

植え替えにベストな時期

観葉植物の植え替え時期は5～9月頃まで。

実は観葉植物も寒い時期に冬眠します。これを休眠期といい、大体気温10℃以下になると、水分や栄養の吸収を緩めて、暖かくなる春まで休眠するのです。寒いので寝ています、という時に、身ぐるみ全部剥がされたら風邪を引いてしまいます。このように、観葉植物も休眠期中の植え替えはNGです。植え替えるなら気温25℃前後の時期がベスト！

植え替えのやり方

植え替えは以下の7ステップで行います。

土が完全に乾燥するまで、水やりを控える
一回り大きい鉢に、鉢底ネットを敷いて鉢底石を敷き詰める
新しい観葉植物用の土を、鉢の3分の1ほどいれる
観葉植物を元の鉢から抜き出して、根の周りについた古い土を3分の1ほど落とす
鉢の真ん中に株をすえて、隙間を新しい土で埋めていく
鉢のふちから下3cmほどまで土をいれこんで、軽く手で抑える
鉢の底から流れ出るまで、たっぷりと水やりする

観葉植物の植え替えでよくある質問

Q1.観葉植物を植え替える時、古い土は再利用できる？

観葉植物に限らず、園芸用の土は植物を育てるのに使用するにつれ劣化して、栄養や水分を吸収しづらくなってしまいます。観葉植物を植え替える時は、それまで使っていた土はすべて捨て、新しい土を足しましょう。なお、土はゴミとして処分できない場合もあるのでご注意ください（※自治体や土の種類によって異なる）。

Q2.観葉植物の植え替え頻度は？毎年やらないとダメ？

観葉植物の植え替えは毎年やらなくても問題ありません。ただ、早く大きくしたい時や美しく育てたい時は毎年植え替えするのがより良いです。あくまで目安ですが、下記の頻度での植え替えを推奨します。

3〜4号のミニサイズ・・・1〜2年に1回
5〜6号のミドルサイズ・・・3〜4年に1回
7〜8号の大型サイズ・・・5年に1回
※1号は鉢の口径3cｍ単位です。

ちなみに大型サイズになればなるほど、植え替え頻度を落としても大丈夫なケースが多いらしく、10年以上植え替えしていなくても枯れることなく元気なこともあるようです。

Q3.観葉植物に元気がないので時期を待たず植え替えしても大丈夫？

葉が変色するなどの不調がみられるときは、すぐに上記の方法を基本に、根の周りについた土をできるだけ落とし、完全に新しい土と入れ替えるようにしましょう。害虫が発生している時は根を完全に洗って日陰で乾燥させてから植えるとよいです。また、根腐れしているときは根が黒く腐るので、症状が出ている部分の根は清潔なハサミで切り落として下さい。

Q4.観葉植物の植え替えをすべきタイミングや目安はありますか？

毎年の植え替えは不要ではありますが、観葉植物にこんな症状が出ていたら、すぐに植え替えをしてください。

葉色が薄く変色する
葉がカラカラと乾燥している
幹や茎がブニブニしている
土の表面や鉢底穴から根が見えている
水やりしても水がすぐ染み込まない
鉢と植物のバランスが悪くて不安定な時

このような症状・状態になっている時は、高確率で根詰まりか根腐れを起こしています。鉢から取り出したら、上の画像のようにびっしりと根が回っているはず。放っておくと枯れる可能性もあるので、なるべく早いタイミングで植え替えを行ってください。

買ってきた観葉植物はその年に植え替えるのがおすすめ！

市販の観葉植物は、生産者の方が健康で丈夫に育てようと、有機質に富んだ土を使って育てていることが多いです。だから、そのまま家に飾ると有機質をエサにしてコバエや害虫が大量発生してしまいます。コバエの餌場となるのは主に表面の有機質の土です。そこで鉢の表土5cmほどを赤玉土や鹿沼土などの無機質の土に入れ替えることで、簡単にコバエ対策ができますよ。

特に室内に観葉植物を飾るときは、早めに市販の室内用の観葉植物の土に植え替えるのをおすすめします。虫が出ない配合になっているので、室内に飾っても安心ですね。