お庭で楽しむ食育と植育の植物8選|カンタン家庭菜園のススメ

お庭で楽しむ食育と植育の植物8選|カンタン家庭菜園のススメ

特集
野菜を収穫しようとする親子

「植育」という言葉を耳にしたことはありますか?「食育」であれば知っている、という方も多いかもしれません。「植育」と「食育」は、子どもの成長を育むだけでなく、家族の暮らしを豊かにする素敵な体験です。この記事では、初心者におすすめの野菜や植木、そして楽しく続けるコツまで、詳しくご紹介します。

 

「食育」「植育」とは?

机の上に散らばる色とりどりの野菜

食育とは、食べることを通じて、子どもたちに生きる力健康的な食生活の重要性を教える教育のこと。子どもたちの健全な成長を支え、バランスの取れた食事、食文化への理解、食卓のマナーなど、食に対する選択肢や習慣を形成することに役立ちます。

一方植育は、食材として調理する前の状態、つまり、種を植える所から始まります。「植える」「育てる」「収穫する」といった体験を通じて食べ物が食卓に届くまでの過程を学び、生命や自然の恵みに感謝する心、豊かな感性を育むことができます。

 

「食育」と「植育」の相乗効果・得られるメリット

家族がいただきますをしている所

食育と植育は、互いに深く関連しており、相乗効果が期待できます。具体的には、


食への関心を高める
自分で育てた野菜を食べることで、食への興味が広がる
五感を刺激する
土や植物に触れることで、豊かな感性が育まれる
命の大切さを学ぶ
植物の成長を通して、命の尊さを実感できる
食生活の改善
バランスの取れた食事を意識するようになる
達成感を味わう
…  収穫の喜びが、子どもの自信につながる  etc...


植育で育てた野菜を食育で調理して食べることで、子どもたちは食べ物への興味・関心をより一層深めることができるでしょう。植育を通して食べ物への感謝の気持ちを持つことで、食育の効果も高まります。

また、家族で土に触れて緑を育む体験は、自然と会話と笑顔を生み、かけがえのない時間へと変えてくれます。
そして、日々の食生活を見直すことは、子どもだけでなく、大人にとっても心身の健康と豊かな暮らしへと繋がります。

 

省スペースで始めやすい、すぐに育つオススメ野菜4種

お子様と一緒に育てるのにぴったりな野菜をご紹介します。植木鉢やプランターですぐに育てやすく、お子様の自由研究課題にもオススメです。

※種まき、収穫時期は目安で、地域や気候、品種によって若干の違いがございます。実際に栽培する際は周辺の気候条件を考慮して調整してください。

 

① ミニトマト

ミニトマト

発芽しやすく、初心者でも育てやすい野菜。小さく赤く色づく実は見た目からも可愛らしく、収穫する喜びを楽しめます。



種まき時期 : 3月~4月
収穫時期  : 6月~8月

 

② ラディッシュ

ラディッシュ

成長が速く、種まきから1か月ほどで収穫できるため、お子様も成長を実感しやすい野菜です。



種まき時期 : 3月~6月(春まき)、9月~10月(秋まき)
収穫時期  : 4月~7月(春まき)、10月~11月(秋まき)

 

③ キュウリ

キュウリ

多くの実をつけるので、家庭菜園にはぴったりの植物。収穫してすぐに丸かじり!といった体験に憧れをお持ちの方も多いのでは。



種まき時期 : 4月中旬~5月中旬
収穫時期  : 6月~8月

 

④ ピーマン

ピーマン

コンパクトに育ち、家庭菜園に適しています。味に苦手意識のあるお子様も、自分で育てたものなら一口食べてみてくれるかも。



種まき時期 : 3月~4月
収穫時期  : 6月~10月

 

これらの植物は、プランターや植木鉢でも簡単に育てられます。よく目にする「野菜」としての姿だけでなく、普段は意識しない「花」や「葉っぱ」の姿まで観察できるのも、家庭菜園ならでは。ぜひお子様と一緒に楽しみながら育ててみてください。

 

ゆっくり育って手間は少なめ、可愛い実のなる植木4種

果樹は見た目も可愛らしく、お家のシンボルツリーにもなります。記念樹のように植えてお子様と共に生長を楽しむのもオススメです。

※植え付け、収穫時期等は目安で、地域や気候、品種によって若干の違いがございます。実際に栽培する際は周辺の気候条件を考慮して調整してください。

 

① オリーブ

オリーブ

育てやすく、見た目もオシャレであるためシンボルツリーとしても人気。自家不和合性という特徴があり、結実させるには異なる品種を2本植えることが重要です。収穫した実は塩漬けやオイル漬けにできます。



植え付け時期 : 3月~5月(春)、 10月~11月(秋)
剪定時期   : 1月~3月(冬剪定)、6月~7月(夏剪定)
収穫時期   : 9月~12月

 

② ブルーベリー

ブルーベリー

コンパクトな樹形で、鉢植えでも育てやすい果樹。オリーブと同じく1本では受粉しにくいため、異なる品種を一緒に植えることがオススメです。甘酸っぱい実はそのまま食べても、ジャムにしても◎。



植え付け時期 : 11月~3月
剪定時期   : 12月~2月
収穫時期   : 6月~8月

 

③ レモン

レモンの実

香りのよい葉と爽やかな果実が魅力。寒さに弱いため、冬場の管理に注意が必要です。お子様と楽しむ時は砂糖漬けにしたり、お菓子に用いたり、ドリンクに変えると酸味の刺激を抑えられるでしょう。



植え付け時期 : 3月~5月(春)、 9月~10月(秋)
剪定時期   : 2月~3月(冬剪定)、7月(夏剪定)
収穫時期   : 11月~2月

 

④ フェイジョア

フェイジョアの実

上記3種に比べるとあまり馴染みのない果実かもしれません。別名「パイナップルグァバ」とも呼ばれ、パイナップル、リンゴ、バナナ、洋ナシのような、優雅でトロピカルな風味のフルーツです。



植え付け時期 : 3月~5月(春)、9月~11月(秋)
剪定時期   : 1月~3月(冬剪定)
収穫時期   : 10月~12月

 

樹木の実はすぐに収穫できるわけではありませんが、四季折々の変化を楽しめる魅力があります。天候や剪定によって実の付き方や味が変わるのも面白く、手をかけるほどにその成長が愛おしく感じられるでしょう。年を重ねるごとに愛着が増し、暮らしに寄り添う存在になっていきます。

 

家庭菜園を楽しく始める・続けるコツ5つ

野菜を手に持つ子どもたち

1. 子どもの興味・関心に合わせて植物を選ぶ

せっかくなら、花や実が生った際には子どもに喜んでほしいもの。また、多少手間のかかる植物のお世話も、「好き」のためであれば取り組むハードルが少し低くなるはずです。最初はお子様の好きな食べ物や、好きな色から育てる植物を選ぶと良いでしょう。


2. 家庭菜園用の特別スペースを作る

秘密基地を作るような気分で、自由にカスタムしてみましょう。植木鉢やプランターであれば手軽に、花壇を設ければ本格感の増したスペースになります。植物の名前を書いた看板をDIYしたり、ガーデン用ライトや置物を設置したりすると、きっと愛着も増して親子のお気に入りエリアになるでしょう。


3. 一緒に種や苗を植えたり、料理を作ったりする


体験はぜひ、大人も一緒に楽しんでみましょう。一緒に作業を行うことで会話が生まれて絆が深まる他、子どもならではの新たな視点や発見、お子様の意外な成長に驚かされることもあるかもしれません。


4. 成長の記録や料理の写真などを残す

写真やイラストで、植物の成長記録を残してみましょう。近年はスマホで手軽にまとめることもできますし、もちろん絵日記のように手書きで記録すれば絵や文字を書く練習にもなります。長期休みの際はお子様の自由研究課題にも活用できます。


5. 絵本や図鑑を活用する

子どもの年齢に合った絵本や図鑑を選び、食や緑への興味を深めましょう。特に「植物」に興味を持った場合は植物図鑑や花言葉の本、「食」に興味を持った場合はレシピ本を渡してみるなど、興味を深堀すると新たな趣味や才能を発掘できるかもしれません。

 

まとめ|「食育」と「植育」を家庭菜園で楽しもう

「教育」を目的にすると少しハードルが高いように感じられるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。プランターでミニトマトを育てたり、シンボルツリーになるような果樹を一本植えてみたり。少しの工夫で「食」も「緑」も生活に馴染み、日々に新たな発見や楽しみを与えてくれます。

生命と自然のつながりやサイクルを感じながら、家族の時間も楽しめる。そんな豊かな「植育」と「食育」体験を、ぜひお庭で手軽に始めてみてください。

 

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